【コロナで都市は変わるか】を読んで

最近は、仕事を終えてから寝るまでに、必ず読書をして、
建築を取り巻く環境についても日々勉強するようにしています。

不動産の知識や、建てる際の税金の話など、勉強すればするほど、
知らないといけないことがたくさんあるなと日々感じています。

勉強していて、新しい知識が入ってくることがおもしろくなってきました。

コロナの影響を受けてのヨーロッパ・アメリカの動向です


昨今のウッドショックへ至る、アメリカの社会情勢なども理解できました。
アメリカでは、大都市にいると感染のリスクが高いということで、
郊外に移りたいという需要が一気に増えていることが原因です。

アメリカではそういった人の流れの変化は起きていますが、
都市計画的にどうこうということはあまり動きがないように感じたのが率直な印象。


一方、ヨーロッパでは小売店などの観光を支える店舗などもたくさんあるため、
徒歩や自転車圏内で動けるように、道路の一部を歩道にしたり、
居住圏内をコントロールして、人と接触する機会を減らしていこうとしていたようです。

中世に大々的に起きた感染症を改善すべく、
フランスで都市計画を行って街を衛生的に保つようつくりかえた歴史があるため、
割と柔軟に変化を起こしていこうとしているように感じました。

コロナが落ちついたときも見据えながら

ここから先は考察です。

ヨーロッパ・アメリカではロックダウンもあり人々の制約も多く、
感染症で亡くなった方も非常に多いため、
いずれも人の動きを変える変化が起きています。

ヨーロッパでの人の動きをコントロールする話は、
排気ガスなどの環境への規制などもこれを機に一気に変化を起こしていこうとする動きも見え、
今までの課題も含めて変えていく姿勢が見えました。

これは、コロナがあろうがなかろうが、前向きな姿勢のように感じました。

全てが変わるわけではないと思いますが、リモートワークで働き方は大きく変わります。

【リモート向きの仕事の仕方】【リモートでもできる仕事】【集まる方がいい仕事】など、
オフィス・職住一体の住宅・ワーケーションなど変化する働き方に合わせて、
よりパフォーマンスを高めるための設計は重要視されてくるでしょう。


他にも積極的に換気をとっていきましょうとか、
住宅の中でも集中できる場・リフレッシュできる場を意図的に設けるとか、
建築設計における大切なポイントを改めて見直すタイミングのように感じます。

コンパクトとかローコストとかの流れももちろん大切な要素です。

ただ、もう少しゆとりのある根本的な居心地のよさを求めること、
コストをかけてでも時代の変化に柔軟についていけること、
今ある建築資源を改修などして生かすなど、もう一度見直していくべきな気がします。

【コロナによって発生した建築的な課題】だけでなく、
【今までもあった課題】にも目を向けて前向きに考えていくべく、
様々な知識をふやしていければと思いました。