トイレの便器数の数の算定

設計をする上で、トイレの便器の数を議論するときに、
なんとなく足りないのでは?多すぎるのでは?とか、
根拠のない議論になりますので、いつも算定するようにしています。

先日も下記のような流れで、トイレの数について説明をしてきました。

必要な数は建物の用途によって異なります


例えば、オフィスのように、人によってトイレに行く時間がバラバラな建物の用途と、
劇場のように休憩時間に集中することを考える場合は、
当然必要となる便器の数が異なります。

基準自体もいくつかあるのですが、一つの指標として、
【空気調和・衛⽣⼯学会規格 SHASE-S 206-2019 給排⽔衛⽣設備規準・同解説による算定】を
使って求めています。

例えば、男性30名・女性30名の事務所の場合は?


このレベル1・レベル2・レベル3は、
簡単に言えば待ち時間が長いか短いかの違いです。

レベル1の方が待ち時間が短くて、利用者の満足度は高いです。

例えばこれでいきますと、
 男子大便器:2 男子小便器:2 男子洗面器:2
 女子大便器:3 女子洗面器:3
となります。

女性の方が待ち時間が長くなることが多いため、トイレの利用の回転数が下がることから、
グラフに反映されているようです。

設計をする上で根拠は大切にしています。

お金をかければ数も面積も増やせますが、やはり適切に計画することは大事だと思いますので、
一つ一つ丁寧に進めていきたいと思っています。