若松診療所
地域の人が親しみを持てる診療所
家型で木天井の待合が患者をやさしく迎えます
木造の家型とすることで、親しみが持て、地域に根差した診療所となってほしいと考えています。
大型の庇・待合の木天井など、利用者が主に滞在する場所は木を使い、外から見えることで、利用者が入りやすいよう計画しています。
開放感があり居心地のよい診療所
外の景色や緑とつながる地域に根差した診療所
屋根の形状や架構がそのまま現れる待天井として、高い天井でゆったりと感じられる待合としています。
間接照明により、空間が更に広く見え、訪れる患者が明るく前向きな気持ちを常に持って欲しいと願いを込めました。
高天井で空間のゆとりを感じる待合
エントランス側は、北向きの条件を利用し、直射光が入らない大型のサッシとしました。柔らかな自然光が入り、風景が切り取られ、外とのつながりやゆとりを常に感じられる場所にしたいと考えました。
外部の緑が待合に面するように建物の中に入り込みます。中庭が緑・光・風を取り込み、家に近い雰囲気になればと考えました。
分かりやすく高齢者にやさしい診療所
一目で見渡せるコンパクトな診療所
高齢者が多い地域性を考慮し、待合はコンパクトな矩形とし、診療室が全て一目で見渡せる計画としています。
死角がなく、事務室からも常に様子が見え、スタッフも患者に声がけがしやすいよう配慮しました。
スタッフが働きやすく良質な医療を提供する
医師・スタッフ動線を集約し、診察室や処置室などとの行き来がしやすいことで、医療により労力を割けるよう配慮しています。廊下や診察前室など、患者から見えない場所に適切に収納や、ストレッチャー・車いす置場を配し、医療以外のサービスもスムーズにできます。
感染症対策にも配慮した診療所
高齢者にとって、新型コロナウイルス以外にも、インフルエンザなども十分注意する必要があります。
隔離室は外部から直接出入りでき、待合との動線を分けました。出入口に救急車が寄り付け、救急搬送もスムーズにできできます。
緑や景色の見える待合の窓は、高効率な自然換気も意識した配置計画としました。