間接照明について(1)
壁を象徴的にしながら天井をすっきり見せたい
建築家の方は一般的に使う間接照明を、少し分かりやすく記載します。
通常使う照明器具は、天井に埋め込まれていたり、
天井から吊り下げられていたり、いろんなパターンがありますが、
一般的には光源(光を放つ部分)が見える照明がほとんどです。
しかし、天井を板張りにするなど、すっきりとした仕上げとしたいときや、
壁を象徴的に見せたいときなどありませんか?
そんな時に間接照明を使います。
一つの例は、壁面を照らす間接照明(ウォールウォッシャー)です。
ポイントは、最低限この2点は守らないといけません。
【光源を見せないような天井の細工をしておくこと】
【床を照らさず壁だけをうまく照らすような照明器具選定と適切な配置をすること】
実際にどんなイメージになるかというと
ここではウォールウォッシャーを2か所仕込んでいますが分かりますか?
1か所一つは、正面のスリット窓の上ですが、
もう1か所は左側のニッチの上に仕込んでいます。
ここは玄関ですが、日中は自然光が入るため、実際には照明をつけることはほぼありません。
ただ、お客さんが来た時に照明をつけてないんだなということが分からないように、
自然な空間を演出できるようにしたいと考えました。
ニッチについては、飾りや観葉植物を演出で照らしたいというときのために設けました。
もちろん、照明をつけていなくても空間としては十分成り立ちます。
間接照明を空間に応用すると
実施設計を終え、夏以降現場が始まる建物では、
間接照明で空間が少しでも広く見えるような演出をしたいと思って採用しています。
照明計画は、建築空間の要素として非常に重要となります。
他にもいろいろありますので、実例を交えて記事をアップするようにします。