住宅の断熱性能について

省エネの計算って具体的にどうするのか

住宅についての省エネの基準も変わってくる旨は、
先日記載しましたが、改めて以前設計した建物でどういった性能になるのか見てみました。

計算の方法については、外壁・屋根の断熱の性能や、窓やドアなどの断熱性能によって計算をすることになります。

外皮の平均熱貫流率(熱をどれだけ壁から通ってくるかの数値)0.87が基準値のクリアの値で、
それより小さい数値であればより性能がより断熱性能が高いということになります。

冷房機の平均日射熱取得率(夏場の暑い時期にどれだけ建物に熱が入ってくるかの数値)2.7が基準値のクリアの値で、
それより小さい数値であれば遮熱性能が高いということになります。

ざくざくっと計算したものですが、基準値には問題なく入っています。

どういった傾向が見えるか

計算の過程の中で断熱性能を入力する部分がありますが、
窓は相当断熱性能のものでも、どうしても外壁(断熱材入り)の方が性能がいいです。

窓はつければつけるほど、冬場の温かい空気は逃げて、夏場は熱が入ってくることになります。

開放的な家にしたい!と望みながら、
ガラスを多用して夏場は暑い、冬場は寒いなどとならないように、
大きな窓を設ける場合は窓の性能もしっかりしたものにしたいです。

最低限考えることとして・・・
 【最大限自然光が入ってくるように考えること】
 【夏場の強い日差しを防ぐことも考えて、庇や軒を計画上工夫すること】
 【できる限り他の住宅の開口部と視線が交錯しない位置に設けること】
 【窓の性能はどんなものが望ましいのか費用対効果を含めて考えること】


窓の位置や大きさによって、内部の空間の雰囲気がよくなること、
庭などの外部空間とのつながりができて心地いい空間とできること、
そして外観上かっこよく見えること、
いろんなことを考えて、設計は進めていきたいですね。