どうやって意見を吸い上げ考えをまとめるのか
前職の組織設計事務所に所属しているときに言われたことがあります。
【建築設計をしていく上ではプロフェッショナルとして客先から見られる。
専門的な見地から、顧客から言われたことに対して違和感を思ったり、
違う答えの方がいいことであれば、恐れずに意見をぶつけ合うこと。】
ということを学びました。
決して相手をねじ伏せる、説き伏せるといった考え方ではありません。
必ず、よりよいと思うものを考えて、相手に提案をすることが大事です。
その中で相手がどう選択するかは、もはや判断を待つしかないということです。
いつもここで迷います。
提案をゆだねると言いながらも、絶対に自分の提案がいいと思うまで考え抜いたものであればあるほど、
説得する方向に走ってしまいがちで、反省することも多いです。
建築設計はクライアントがお金を出して、思いを込めて、事業を進めるもの。
やはりクライアントが納得して、ご自身で判断されてということが大事だと忘れないようにしたいです。
一方である友人にこんなことを言われました。
【違う意見がぶつかり合うとして、その違う意見はそれぞれの人にとっては正しい意見。
だから違う意見は間違っているという発想はしないこと。
それぞれの立場・思いを理解した上で、違う視点からモノを見ることも大切。】
そんなことを肝に銘じながら、あるプロジェクトで地域の方と意見交換会をしてきます。
どんな意見交換会になるか分かりませんが、ともかく考えをきっちり発言してもらえる雰囲気を作って、
思いを少しでもくみ取って設計に反映できるようにしたいと思います。