構造計画により変化するコスト(2)

前回記事で上げた内容について、今回考えていることを少し載せます。

実際にどういうプロセスで構造を考えるのか

今回某プロジェクトでは、RCを基本とする構造で進める条件です。
RCは鉄骨造・木造と違い重たいので、地盤が悪い場所だと杭が出て来ます。

一般的には、RC造だと左のような建物のイメージになります。

今回は、右側のように下部をRC造・上部を木造としたハイブリッド構造で進めています。
果たして、べた基礎で可能か、地盤改良などでも可能かなどは地質調査をしてみないと分からないところですが、
コンクリートが高い地域であれば、少しでもコンクリートボリュームを減らすことで、
コストを縮減することができます。

あとは上部の木架構を、極力小さい部材(一般の木造でも対応できる部材)の組み合わせでできれば、
といった思いを持って進めています。

集成材(木材を薄くスライスしたものを接着剤で圧着)を製作する加工は、
製造ができる業者も限られていることから、
極力プレカットができる業者さんならどこでも対応できるような工法を考えることは大切なように思います。

この雰囲気を活かした建物をつくるにはどうすればよいか、しっかりと考えたいと思います。