江袋交流館のサインは手彫りで作られたものです

上五島の江袋交流館が竣工して9か月くらいになります。
先週上五島に行った際に、少し時間があったので、
施設の様子を見に行き、施設で活動をされている地域おこし協力隊の方と話をしてきました。

雨の日に行ったのでどんよりとしていますが、眼下に海も山も広がるいい場所です。

実は設計の段階では確保されている予算がギリギリで、館名サインなども設計で計画ができませんでした。。。

しかし、地域おこし協力隊の方が、ご自身で文字のフォントやサイズを検討し、
切った丸太から彫刻刀で手彫りするような形でサインを取り付けられたと聞きました。

写真からも分かるように1本の丸太から、ベンチや館名サインを作成されたそうです。
既製品のものと違い、とても雰囲気のあるサインでした。

本来、きっちりとした予算があるといいのですが、
いろんな人を巻きこんで、室名のサインやアートを創ることをしても、
建築に関われる活動があることはいいなと思いました。

地域おこし協力隊の方も地元のよさを外にアピールしたり、
産業を盛り立てたりいろんな活動をされています。

我々設計する者がいいものを作って人が来てくれるのはもちろんありがたいことですが、
地域の人を巻き込んでできることができないかなと模索しています。
そういった本音を話したところ、いろんな話ができ、ヒントをたくさんいただけました。

建築をつくっていくことで、町や人が元気になる!そういったことを目指して取り組んでいきます。