新しい知恵や発想は会ってのコミュニケーションが必要

コロナ前後で働き方は変わり、リモートで打合せをすることも可能であるのですが、
やはり微妙な意図はくみ取りにくいと感じています。

と言うのも、クライアントの方の考えにも段階があって、
強い要望で【計画をこうしてください】という言い方であったり、
なんとなくで【こうしたいんだけどな】というニュアンスであったり、
考えがなかなか整理がつく前で【どう要望を出したらいいのか分からない】といった形があると思います。

クライアントの話しぶり、表情、視線の動かし方などから、
人はなんとなくどういう心理状況で話しているかを読み解いていくことができます。

自分が話をするときにも、クライアントにどういった提案が刺さるのかなどは、
話した後でのリアクションを見ながら、言葉を選んだり考えを変えて話したりします。

実は働く場所と言うのは、こういったことが多ければ多いほど、
考えがまとまったり飛躍したりするものではないかと思っています。

働く場所を考えていく上で、コミュニケーションの根本を改めて考えています。
複数人で働くための場所は人と人との関係性をどう作るかが大切です。
コロナを機に変わったこと・変わらなかったこと・見直されたこと、
自分の体験なども含めて改めて深掘りしていきたいと思います。

その上でコミュニケーションを生み出す場を作るための知恵や工夫を盛り込みながら空間を作り込みたいと思います。




建築設計の面白いところは、自分があまり体験しないことであっても、
あたかも設計している空間でどのように使われるか過ごせるかを想像しながら考えることができることだと思います。

新しい用途を設計して、自分の経験が広がっていくことが楽しく、
別の用途で経験したことが次の全く別の用途で生きることもあるところが面白いですね。
新しい知識を得て、その発想や考えを活かして空間に落とし込む。

いいプロジェクトにするために、自分がポジティブな気持ちを持って、
ワクワクしながら仕事をすることが大切だと思います。