BIMの情報から工事にかかる費用を算出する

昨日、入力したBIMからは、壁・床・屋根などの数量の算出が可能です。

その数量を基に、各工事にかかる単価を入力していけば、
工事費用を積み上げていくことが可能になります。

少し具体的に記載します。

部材ごとの数量は常に分かります

ここでいけば、透視図の青で着色している部分の壁の数量は、トータルで1,246.91㎡ということが分かります。

そして次の着色している部分の屋根面積は、110.43㎡です。
屋根面積の合計も、974.92㎡と出ています。

今回は雨どいの塗装も必要なので、雨どいもきっちり入力していますので、
トータルの長さも表から読み取ることができます。

設計で大切なことは予算を把握し、適切に計画を詰めること

BIMの特性として、計画を変更すると、
表で出てくる数量もリアルタイムに変化していきます。

つまり、図面を詰め切る前にある程度予算に合うかどうかの確認を、
精度高く行うこともできると考えています。

建築計画では、予算が合わずに泣く泣く要望していたものを削る作業もあれば、
予算を上げていただいたりすることもありますが、
図面の変更以外にも資金計画など、根本的な計画を揺るがすようなことに至ることもゼロではありません。


逆に言えば、壁などの数量が分かるので、
外壁のグレードを調整して予算に合わせた設計もすることができるということだと思います。

経験的に、「これくらいの改修であれば、●●万円くらい必要です」と言えればかっこいいのですが、
先日のウッドショックなどの話からも、モノの単価が変わるのはこの業界では常ですので、
地道な金額の積み上げの作業も大切だなと思っています。