ウッドショックについて その2
先日、ウッドショックについて記事を少し記載しましたが、
長崎県建築士事務所協会より、国土交通省からの書面により連絡を受けました。
書面から引用すると下記の背景のようです。
木の材料価格が上がりつつある理由
”北米における住宅着工戸数の増加、中国の木材需要増大、世界的なコンテナ不足による運送コストの増大等の影響により輸入木材については不足感が広がり価格が上昇しております。また輸入木材の代替として、国産材製品への引き合いも強くなっており、全体として製品価格が上昇するなどの状況が生じています。”
やはり、輸入材が入らなくなると必然的に国産材の需要が高まり、値上がりしていくことは今の状態のままだと必然かもしれません。
昨年末に、設計完了したプロジェクトは木造です。
工事は秋ごろからの予定と聞いていますが、
設計段階ではよかったけれど、現場段階では金額が合わないということが出なければいいですが。。。
過去にはどんな材料費の変動があったのか
2011年の東日本大震災で、復興のためにコンクリート(型枠大工)が東北に必要であったため、
コンクリートと型枠の価格が上がりました。2015年くらいがピークで、今はその時に比べたら落ち着いているようです。
そこから今度はコンクリート高いぞということで、
代わりに鉄骨造が増えてきて、鉄骨が値上がりするといったこともありました。
建設コストは社会背景などと密接に関連する部分があり、かなり変動があるのも事実です。
もちろんコストではなく、建物の形状や用途などによって構造は適切に選ぶものですが、
予算が合わなければ絵にかいた餅になってしまいます。
世の中の状況はきっちり見ておきたいですね。