江袋交流館 オープン

設計で関わっていた建物でしたのでそろそろ完成して入れる状況になっているだろうと、
ふらっと写真を撮影しにいくつもりが、まさかのテープカットのタイミングにばったり遭遇しました。

7/31に落成お披露目会だったのですが、
コロナの影響のため町の関係者の方と地域の方のみ限定して声をかけていたそうで、全く知りませんでした。


この建物が建つ江袋地区は、国選定重要文化的景観となっています。

潜伏キリシタンが移り住んだ頃は、禁教令が出されていた頃で海沿いで生活するのが難しかったと聞きます。
海沿いから距離を置く形で潜伏キリシタンが山間を開拓し住みだしたことにより、
急斜面の海の見晴らしのよい場所に教会が建っています。

教会堂の横にはかんころ干しの風景も同時に見ることができます。
かんころは土地の痩せた山間部で生き抜くために、栽培したサツマイモを干して保存食とする文化です。
潜伏キリシタンの歴史を今に伝える風景です。

下の写真のように、海から距離があり結構な高台に位置します。

今回設計した建物は、そういった景観も眺めながら、情報発信コーナーとして休憩スペースやトイレなどがある建物になります。

この日は小雨が降っているのですが、晴れていると特にいい景色です。

この地区のシンボルである江袋教会




ご覧のように、斜面地に建っていることが分かります。
1882年に建てられた県内では最古の木造教会と記録にあり、県指定の有形文化財です。


ちなみに、竣工した交流センターでは、
北魚目地区の生活の様子を伝えるなど魅力を伝える拠点としてこれから機能していくようです。

コロナが収束した際には、一度お越しいただいてはいかがでしょうか。