軽い雰囲気の照明・重い雰囲気の照明??
照明計画のWEBセミナーに参加しました。
タイトルにあるのは、気持ちが軽くなる・重くなるといったことではなく、
素材の雰囲気に合わせて照明計画も適切に選ぶのが大切ですよということです。
思考回路がとても勉強になりました。
メモを取りながら頭を整理しつつ、備忘録的にまとめてみます。
内装の重い・軽いイメージを照明でも合わせる
内装材でもパイン材などの柔らかく色も明るい材だと、雰囲気が軽くさやわやかなイメージになります。
一方でウォルナット材などを使うと、質感が重く硬く重厚感のあるイメージになります。
(セミナーを受けながらの雑なメモですが・・・)
例えば、上向きの照明を使えば視線も上に行き、軽く軽快感のある内装にできる。
一方で、重厚感のある雰囲気をつくりたいのであれば、床面を照らして、
天井面に取りつける照明はグレアレスのものを使い、光源が目立たないようにする。
ダウンライトも軽い雰囲気であれば、拡散型を使い。
重い雰囲気であれば、集光型にして照らしたいポイントをうまく照らすなど。
観葉植物や家具に焦点を当てる照らし方
住宅の照明であれば、夜落ち着いた雰囲気を作る上で重要です。
植物があれば、より落ち着いた空間とすることもできると思います。
その際に、植物を照らすにしても、影をはっきり出すのか、
ぼんやりとした柔らかい雰囲気を出すのかなど、とても議論が面白かったです。
クライアントの好みに合わせて、照明の雰囲気を変える引き出しを学んだ気がします。
家具に棚を設けて、照明を当てて飾りたいなどある場合も、
①正面から照らす
②家具の背面から照らす
③家具の中央部から照らす
3パターンを聞きましたが、これも飾りたいものが何なのかで、
適切に使い分けることの重要さなど、学びがありました。
壁面にタイルを貼る場合、そのタイルの素材感をうまく引き立てる照明計画も、
一つ視点として学びました。
意匠設計者が、コントロールすべきこと、方針を示すべきことは、
内装のデザインだけではないことを改めて勉強しました。
照明デザインについても、深く学んでいきたいと思います。