土地の情報を読み解きながら設計をする
新規のプロジェクトがスタートしています。
土地の情報を読み解くという視点でいくと、今回のプロジェクトでは何点かポイントがあります。
接道する道路の高さを見ておく
敷地の高低差があることから、あまり変な高さに建物のレベルを設定しないように進める必要があります。
左の写真で奥の方に道路が見えていると思いますが、そちらに出入りする必要がある建物です。
道路高さに合わせて、建物の床の高さをあまりに高くすると、不要に土を購入する必要があったり、
逆に低くしすぎると土を必要があったりとバランスを取る必要があります。
使えるフェンスなどは使うこと
敷地を調査すると手前にちらっと映っているフェンスはまだまだ新しく、
十分に使えるものでした。
こういったものを残しながら無理なく工事ができるように設計をすることが大切です。
フェンスにはコンクリートの基礎などもあり、撤去して新設してとなるともったいないです。
今回フェンスは横に側溝もくっついていたので、そういったものも残しながら使っていくことになります。
電柱などの架空のものも確認しておくこと
ある事情で敷地内に高さ15m程度の柱を立てないといけないのですが、
電柱からいろんな方向に電線が走っていることなども注意して見ておく必要があります。
設計はお金があれば何でもできるということを、設計者同士ではよく話題に上がります。
ただ、そうではなく、極力ロスを少なくする設計であるとか、
既存の環境をうまく使うといったことも設計においてはとても大切に考えています。