木架構で空間がやわらかく一つながりになる空間をつくりたい

あるプロジェクトの実施設計を進めているところです。

多様に使い込んでもらう建物とするために、様々な工夫をしていますが、
新たな試みとして建築的なテーマをいくつか設定しています。

下部RC造+上部木造のハイブリッド構造

下部は鉄筋コンクリート造(RC造)とし、土砂災害に対して強固な構造としながら、
地盤状況が悪いことから、上部構造を木質化して軽量化することとしています。
天井は木を現しにすることで、天井を張らずにコストダウンを図りながら、
木の温かみのある空間を演出します。

RCの架構で柔らかく居場所を区切りながら、上部屋根で1つながりになる空間

視線が抜けてつながる構成とすることで
・広さを感じる空間にする
・空間の奥行を生み多様な居場所を作りながら、大きな1ルームのような空間をつくる
・活動をつなぐことで互いに刺激を受ける空間にすること


基本設計のパースですので、こんな風になればいいなと作成していますが、
実際にはシビアな構造・設備の調整がこれから控えています。

この木の空間に、設備の配管や配線が出てこないように、
丁寧に設計をして、パースのような空間を実現していきたいと考えています。