建物高さを抑えたときの梁型をうまく処理すること
建築のコストを抑えていく際に重要なことは、大きなところで言えば建物の広さ・高さを落としていくところにあります。
不必要に広く・不必要に高くしないということです。
そこで課題になってくることとすると、室内側に梁型が出てきてしまうことです。
これは天井高さを低くしないかぎり天井裏に梁型が隠れてしまわないため、
空間の広さ感を犠牲にしてコストを抑えるという方法になります。
例えば、ホテルやマンションには部屋の天井の隅に梁型が見えてきていますよね。
一般的には3mを切るくらいのギリギリの階高に設定することで経済的に計画することになるわけです。
よくありますが、梁型が見えてきて梁下にカーテンレールが設置されてと丸を付けた部分です。
梁型は出てくるけれどうまく利用しながら、ブラインドボックスを隠して部屋をすっきり見せるよう検討しています。
窓上部分に下がり壁を少し設けてその部分にブラインドを仕込む方法です。
どうせ梁型は出てくるのだからそこは気にせずに考えていこうとしています。
梁下に配線なども通すことができるスペースも確保できるため、壁にスイッチをつけて梁をうまく交わしながら照明への配線を行うなどができるわけです。
こういった地道な調整をしておくことは、現場でのきれいな仕事につながります。
蔑ろにしていると、現場で図面にも書いていないため、いつの間にか配線むき出しになるとかあるわけです。