変化する働き方と住宅の考え方

過渡期に入っていた働き方改革

昨年までは働き方改革として、
「ワークアンドライフバランスをどう整えるのか」
といった議論はどの会社・どの組織でも議論が尽きなかったと思います。

昨年(2019年)4月までは組織設計事務所で働いていて、職員組合として私自身も会社と議論していました。
正直在宅勤務は難しいと思っていたタイプでした。

在宅勤務が始まっての働き方の変化と課題

今年に入ってからは状況が一変して、
可能な限り在宅勤務をして人との接触を減らす流れになっています。

東京や大阪の友人、昨年まで所属していた会社の方に聞きますと、
現場で働く方以外はほぼ在宅勤務に切り替わっています。

ただ、自宅ではなかなか集中できる環境を作るのは難しいと聞きます。

基本的に住宅は戸建てにせよ、集合住宅にせよ、
【仕事場とは気持ちを切り替えるリフレッシュできる場所】
としてとらえていることも多いのが実情だと思います。


■自宅で仕事をできる環境を整えて職住を一体化する
■会社以外の家の近場のサテライトオフィスを格安で借りてテレワーク
 (都心のオフィスより安くで借りる前提)

■都会ではなく地価の安い地方に住みながら働く

など、世の中の流れが変化していくかもしれません。

職住一体の住宅をつくるには・・・

実現には至りませんでしたが、下に載せている住宅は2階の廊下に机のスペースをプラスすることで、
リビングやプライベートな寝室などとは、別にみんなの書斎を仕事場をつくることも可能です。
眺望も確保でき、明るい環境での仕事も可能です。

納戸の荷物を移せば、仕事場にすることも可能かと思いますが、
設計するときに照明・コンセント・LAN・換気系統などの仕込みなど、あらゆる可能性を考える必要がありますね。

住宅の機能必要とされるものは

 【落ち着きのある住居部分】はもちろんのこと、
 【集中できる室内環境と設備環境】を整える必要があり
 【リフレッシュできる場】を作り気持ちにメリハリをつけられる

 3の視点を持ち設計をしていくことが大事だと思っています。