長期優良住宅について

住宅の性能評価の一つで、長期優良住宅があります。

長期優良住宅は、ざっくり言えば【いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う】ための、
指標というわけです。

国土交通省HPに載ってある内容を、簡潔にまとめてみます。

長期優良住宅はどんな指標があるのか

住宅の場合は、下記の評価項目があり、【必須】とあるのは、性能を満たしておく必要がある内容です。
その他の項目は選択項目になります。

【必須】①構造の安定に関すること
    ②火災時の安全に関すること
【必須】③劣化の軽減に関すること
【必須】④維持管理・更新への配慮に関すること
【必須】⑤温熱環境に関すること(温熱環境・エネルギー消費量に関すること)
    ⑥空気環境に関すること
    ⑦光・視環境に関すること
    ⑧音環境に関すること
    ⑨高齢者等への配慮に関すること
    ⑩防犯に関すること

分かりやすく言えば、住宅の構造や外壁、断熱性能など、
改修によって対応する場合は、非常に大掛かりで現実的でない部分については、
必須ということになります。

流れとしては、設計者がそれぞれの住宅の性能について申請書を作成し、
第三者機関への提出を行う必要があります。

長期優良住宅の認定制度の流れ

評価としては
【設計住宅性能評価書/設計段階の評価をまとめたもの】と、
【建設住宅性能評価書/施工・完成段階の評価をまとめたもの】
があります。

■メリット
・引き渡し後に不具合が起きた場合の紛争などにおいて、
 円滑な紛争処理を受けられる
・住宅性能評価書を受領していれば、住宅をもし売却する場合も
 性能が担保されているため、高く売ることができます。
・税制上メリットがある
 固定資産税の減免・住宅ローン控除・不動産取得税減税など

■デメリット
・設計者へ追加の設計費用+申請手数料を支払う必要がある

内容を掘り下げると細かな話になりますので、今回は非常にざっくりしたを記載しています。
断熱性能の内容については、省エネ法を満足すれば十分対応できる話ですので、
積極的に受けられるよう考えるべきと思います。

一方で、上五島など都市計画区域外の場合は、
確認申請が不要になりますので、その場合はどうなるのか??
他にも疑問点がいくつかあるので、掘り下げて勉強する必要がありそうです。