アートで再生した街 ビルバオ

スペインのビルバオという街をご存知でしょうか。

スペインの北東に位置し、首都のマドリードからはバスで約4~5時間かかったと記憶しています。

こちらも学生の時、スペインを巡っているときに寄った街の一つです。

もともとは鉄鋼業・造船業が盛んだった街

だったのですが、1980年代に製造業や造船業が衰退し、更には1983年の洪水でも打撃を受けた街になります。

10年以上前ですが、行ったときにはすっかりアートの街として、
居心地と雰囲気のよい町でした。アートもゴロゴロいろんなところにありました。
こちらが、その後街の再生の起爆剤となった、ビルバオのグッゲンハイム美術館です。

この美術館を一番のメインで見に行ったのに、まさかの休館日・・・



ただ、外観だけを見てもすごく圧倒された記憶があります。
中から見たときにどんな雰囲気なのかを見たかったのが悔やまれます。また行ける機会があればな~。

見どころの多い街ビルバオ

ビルバオの中心部には大きな川が流れていますが、この川が工業の排水などで汚れていたと聞きます。
しかし川沿いを歩いていると遠くからでも、サンティアゴ・カラトラバ設計の橋がとても美く見えました。

橋自体は、川沿いをぐるっと回りながら渡るような橋で、ストレートではなくカーブがかかった橋です。
このアーチに対してバランスを取るように、構造が解かれていて、正面から見ても下から見ても美しい橋でした。

直線が出てこないことを考慮して、手摺のディテール、立上り壁も要所要所でアールを使った表現されていました。

街には、いろんなアートがあります。
用途的にはぱっと見では、よくわからないものもありますが、ともかくいろんなものが目につきます。

やはりアートが町の中にあるのは、人がいてもいなくても街の雰囲気をつくるすごい力があるのだなと思いました。

他には、ノーマン・フォスターが設計した、メトロの入口など、
とても歩いているだけで楽しい街でした。

書いているうちになんだかとりとめもない、旅行記になってしまいました。

ただ、魅力的な都市を分析していけば、どういったことを考えていけば、
楽しく、住みよく、今住んでいる街を魅力的にできるのかのヒントになるような気がします。