建物への強風の影響を考えること

南側に窓を取りたい!といった話は、
住宅の設計をする中で、要望が出てきたりもするのですが、
必ずしも大切な条件にならないと考えています。

例えば、小さいころから生まれ育った地区では、
南側に窓を取るな!東側に窓とか玄関を取れといった話がありました。

なぜそういった言い伝えがあったのか考えてみる

広域の地形から考えてみます。

長崎の中でも特に台風の影響がある五島列島。
特に警戒すべきは、全国的に見て朝鮮半島に逸れていってます!
というニュースが来た時には大抵大騒動でした。

台風は反時計回りであることから、台風の進路の東側にある地域が特に強いことは、
一般的に知られていると思います。
その場合、南風をもろにうけることになり、南側に海が広がる地域は特に注意が必要です。

ずっと海路を進んでくる台風なので、勢力も強いままなので。

つまり、こういう背景があって、南側に窓を取るなということだと思います。
東側に取れと言う話は、単に西側が山だから暗いよ!ということだと思います。


解釈するとこういったことだと思います。

知った地域であれば当たり前のように分かることですが、知らない地域での設計をする場合も、
こういった傾向などを読み解くことはとても大切なことだと思います。