工事現場での意思疎通を図るために
現場に入ってからの課題はいくつかあります。
図面だけで表現できないことが多々あるため、工事が完了するまで、
設計者がきっちりと関わっていく必要があります。
■施設のコンセプトを共有し、工事完了までのゴールを共有する
図面だけでは、発注者の思いなどが施工者に伝わることはなかなかありません。
建築現場は多くの人が関わるため、どういった建物にしたいと願って図面を作成したのか、
きっちりと伝える必要があります。
運動部や吹奏楽などでも同じですよね。ゴールや目標は大切です。
■色彩は図面上では表現できないため現場で必ず決める必要がある
全体の雰囲気を決定するため、とても大事です。
明るい雰囲気なのか、落ち着いた雰囲気なのか、渋い雰囲気なのか。
考え方については以前記事で載せましたのでこちらに。
■設計上注意すべき点を伝える必要があること
図面は主に、意匠図・構造図・電気設備図・機械設備図に分かれています。
人で言えば、見た目・骨格・神経・呼吸器・内臓などが、分かれて表記されているようなものです。
工事する手も当然専門の方がそれぞれ行うため、
関係者に一同に周知しておく必要があります。
■発注者との最終確認を忘れずに行うこと
設計をしていたときから工事のタイミングの間で、
新たな電化製品を置きたいとか備品を置きたいとなったとき、
設計図のままではうまくいかないので現場で調整が必要です。
当然発注者の心変わりもあるので、丁寧に確認をしていく必要があります。
スケジュールを守ってもらう、法規を必ず順守する、
こういったことは最低限守りながらは当たり前。
現場でも最善を作るよう、設計者が計っていくことが大切です。
基本設計と実施設計を行いながらの、工事現場監理なのでバタバタしていますが、
上記のことを自分に言い聞かせながら、施工者向けの資料を準備したいと思います。