建物の維持管理を考える
住宅もそうですが、建物を建てることは一生の買い物と良く言いますよね。
ただ、建てるときにかかる費用が全てではありません。
一般的な建築(非住宅)の場合は、建設費用がおよそ3割で、
その他維持費、修繕費、解体費などが他7割を占めると言われています。
建てるだけがお金がかかるわけではなく、それ以降も必ずお金がかかり続けるわけです。
修繕計画の一例です。
経年で傷んできた部分を部分的にどう修繕するのがいいのか、
ある指標を使って算出した一例です。
例えば屋上の防水については、部分的な補修は5年に一度、
全体的な更新はシート防水であれば15年ごとに更新といった形で、建物を維持するにもお金がかかるわけです。
こういった数年後にかかる維持管理費の予測値は、
建設時の内訳や内外部の仕様が分かれば、ある程度予測値を割り出すことができます。
電気代などの予測値も然りです。
建物を建てた後、減価償却を見てうまく節税もしながら、
維持管理費用を算出して予算を組んでいくことなどは、経営者の方は非常に大切にする要素だと思います。
フリーキャッシュフローなどの考え方についても勉強をしています。
維持管理費用の数字などを財務の中に当て込んでみて、
果たして建物を建てた後も経営として問題ないのかなど、
そういったところまで見れるようになればいいなと思っています。
建築設計はあらゆる知識が必要ですので、ビジネスに関する基礎知識も大切にしたいと考えています。