既存のストックをうまく活用していくために

今朝のNHKのニュースの中で、団地をコミュニティ施設として活用するための、
リノベーションの特集がありました。

日本中で50年以上も前にニュータウンとして作られた数多くの団地が老朽化により、
対応に苦慮している事例に対しての1つの回答でした。

その事例は、団地を改修し、保育園を入れ、カフェを入れ、
壁にはボルダリングのホールドをつけて子どもが遊べるような設えをなされていました。

団地に住む人は一定数いる中で空きの出た団地を活用して、
地域に住む方が便利に生活できるような提案です。


学校をコミュニティ施設として改修した事例も多々あり、
既存の建物を活かしてうまくストックとして使っていく事例がこれから増えると思います。

費用の面では、解体して新しく建物を建てる費用と、
躯体はそのまま生かして耐震改修・用途変更に伴う改修などをすることでかかる費用との比較になります。

その費用が運営をする中で、取り返すことができるのか。
建物をうまく使ってくれるような事業者がいるかどうかも大切なポイントです。

設計だけではなく、そういった事業の費用を考えること、
運営者とどう連携して提案していくかなどが、とても大切なように思います。
設計が落ち着いたら事例を集めて、どのように運営しているのかなど、勉強したいと思います。