大阪で10年間働いた後、今長崎の地で働く理由

大阪での前職では、用途・規模様々なプロジェクトにチャレンジさせてもらえました。

 ・【太陽の塔内部再生プロジェクト】:芸術作品から力強くメッセージを発する建築物へ
 ・【西脇市新庁舎市民交流施施設「オリナス」】:市民が主役となり、市民が育む共創の場
 ・【御影公会堂耐震補強】:利用者の思いの詰まった建物を次の世代に引き継ぐ
 ・【泉大津市新消防本部庁舎】:活動の様子を市民に伝えながら地域の安全を守る消防庁舎
 ・【川西市市民体育館】:ひと・まち・自然をスポーツでつなぐ
 ・【筑後地域消防指令センター・久留米消防署東出張所】:筑後地域90万人の安全を守る中枢機能

他にも、病院の設計や工場の設計、研究所の計画、高校のエコ改修などのプロジェクトも行ってきました。

プロジェクトごとに考えたこと・学んだこと


そこで学んだことは、用途ごとに提案で重きを置くポイントが違うことで、
違う用途に応用していけばおもしろいことができるのではないかと思ったことです。

体育館であれば、それぞれの活動が見えて他の人の活動を促すようにしたいと考えました。
公共施設に応用すれば、より賑わいのある空間が作れるかもしれません。

文化材の改修も2件、担当しました。
地域の方だけでなく見る人の思い入れの強い建物を世の中に残す意義を学びました。

病院は機能的なことはもちろん、不安のある患者さんに少しでも落ち着きのある空間を提供していく、
心を動かすことの重要さを学びました。

地元の人のために力を還元し、地元に外から目を向けてもらえる仕事を

公共施設を多く取り組む機会に恵まれたことから、
多くの人が利用してもらえる施設に関わることができる仕事のありがたみをすごく感じました。

大阪の知らない地でできたやりがいを、地元でできたらどんなにいいことかと思い、
3年前に長崎・諫早に拠点を構えた経緯があります。

打合せや調査で知った人に会うと、すごくやりがいを感じます。

仕事をする中で地元のために働くだけではなく、
地元の良さを建築で表現することで、人に来てもらえる、注目してもらえる、
そういった力が建築にはあると思っています。

忙しい環境に身を置くと、そういった【初心】を置き去りにして仕事をすることにならないように、
自分の考えを書き残そうと思いました。