雨水の軒樋を分からないように納めること
最近の事例を見ていると、勾配屋根でも軒樋がない事例を見かけるようになりました。
屋根の業者さんに話をしていると、樋なしでも事例として多くなっていますよ!とのこと。
軒樋にはいろんな意味があります。
軒の下に屋根の水が全て落ちて歩く人に水がかららないように、
屋根から落ちた水が跳ね返って外壁が汚れないようにという意味があると思っています。
出雲大社の御守所の写真ですが、軒樋があるかどうか分からない納まりになっています。
樋はパッと見て分からないように仕込みながら、きっちりと機能は果たしています。
軒樋と意匠が両立している事例です。
樋をつけるとかっこ悪いからではなく、
機能を満たしつつ違和感のないように納めるよう考えること、大切だと思います。