建築積算士の資格の更新を行いました

3年前に取得した建築積算士の更新のための講習の受講と、試験を受けていました。

建築積算(図面から数量を計上して、工事費を算出する)の仕事は、基本的には協力事務所にお願いしながら進めていますので、
積算士の資格は持っていますが、実質その仕事を本業にしているわけではありません。

今は価格の高騰が激しく事業費を掴みにくい状況です


建築設計者が建築積算士を持つ意味は、コストコントロールをしながら設計をするためにあると考えています。
昨今は物価の上昇や、ドル高、燃料油価格の高騰など、
建築業界を取り巻く状況としては、明らかに価格高騰側に向かっています。

実施設計図書を一生懸命作成しました!
 ↓
実施設計図面から、金額を算出すると予算から1.5倍になってしまいました・・・

と言ったことも、今のご時世ではありえなくはないくらい、コスト調整が難しいです。
そうならないようにしないといけないですよね。

事業コストは設計の初期段階でおおよそが決まります

設計のフェーズは、大きく4つに分かれていますが、基本計画までに80%程度の金額は決まってしまうと言われています。

 ①基本構想(事業計画の構想・土地の選定など)
 ②基本計画(全体の建物規模や部屋数・仕様の設定)
 ③基本設計(部屋の間取りの決定・内外観の決定・内部仕上等の各種仕様の設定・設備計画の決定)
 ④実施設計(基本設計を基に工事発注をするための図面の作成)

設計の条件から見直してコストコントロールを行うことも


建築積算士の知識を持っていることで、うまくコストコントロールしながら設計をすることも可能です。
あるプロジェクトでは予算を聞いたときに、規模の見直しからしないと到底予算内に入ることが難しいこともありました。
そういった目星をつけながら、設計を進められることも建築積算士を持つメリットと思います。