環境負荷を低減するために構造から考える

今建築を考える上で、CO2削減は絶対に避けては通れない問題です。

木造は木自体が炭素貯蔵(当たり前の話ですが)効果があるため、CO2削減には効果があります。
そのため、国でも木造に関しては補助金などを付与して、積極的に木を使っていくことに関して推奨しているわけです。

住宅の場合は木造が一般的ではあるのですが、大型の建物になると防火性能などが引っ掛かってくるわけです。
構造の強度に関する課題については、構造計算で解いていけば問題ないのですが、
もし火災が起きたときに延焼が大きく広がらないように、細かな規定が設定されています。

木造にかかる法規制・コストメリット・細かな納まりについては、これからしっかりと勉強していきたいと思います。

今設計している建物は、下部がRC造で上部は木構造のハイブリッド。
土砂災害警戒区域に建つ避難所にもなりうる建物であるため、下部構造はしっかりと作っておきたいという要望からハイブリッドにしています。
元々は全てRC造の設計条件ではありましたが、建物の軽量化と環境への負荷低減を考慮して、構造を変えて設計をしています。