外壁の塗装の耐久性とコストを考えることが重要

新築でも改修でも同じことが言えるのですが、外壁の塗装をどのように考えるかはいつも頭を悩ませます。

頭を悩ます部分は、色をどうするのかということではありません。
色や塗装の素材感などは、好みや建物全体のコンセプトから比較的決めやすい部分であるかなと考えています。

改修などは特にそうですが、耐久性の面でどう考えるかです。

今日、施工者さんと塗装担当の方と打合せをしていました。

塗装の耐久性にはグレードがあります

塗装にもグレードがあり、
アクリル < ウレタン < シリコン < フッ素 

フッ素はコストもかかりますが耐久性がいいので、公共建築では一般的に見込む仕様です。

塗装の前にはシーリングもあります


塗装をする前に、ALC・押出成形セメント板のパネルだと、パネルの割付の関係上、600mm・900mm程度の間で、
目地が入り全てシーリングを打ちます。
シーリングが劣化したり切れたりすると、水が建物の中に入ったりするリスクが出てくるわけです。

今回改修して使う建物で振動も多い場所になるため、シールが多く、切れやすい状況にもあります。
シーリングの上から塗装を塗ることになるため、シーリングが劣化すると塗装だけ耐久性があっても・・・ということになるようです。

このあたりは、実際にどのタイミングでシーリングを打ち換える計画をするのか、
そのタイミングで適切に外壁を塗り替えるのであれば、
シーリングの耐用年数と併せておく方が、トータルのコストは抑えられるということです。

塗装の更新時期なども考えておきたいところです

これは中長期修繕計画のひな形ですが、改修の時期を同じにできるように仕様を決めていければ
改修工事をするにしても同時に行えるわけで、トータルのコストは抑えられていきます。

修繕の年数などは、塗装や防水のグレードなどによって、適切に変えていきながら修繕計画を立てることも大切です。