リモート会議の利点と課題

打合せなどでリモート会議などをすることが多く、
建築主との打ち合わせも何度か行いました。

メリットはもちろんのことながら、このコロナの状況でも遠方での打合せが可能だということです。

医療施設・福祉施設など、特に感染対策に重きをおく施設などには有効ではあります。

一方で見えてきた課題は・・・

設計をする中で、意見の出され方も様々です。

 ①この場所をこうして欲しい(はっきりとした答えを持っている)
 ②なんとなく提案内容は分かるけどなんとなく違和感がある(答えは分からないが腑に落ちていない)
 ③どう話をしたらいいのか分からない

実は打合せの中で、①の方はほとんどいらっしゃらないです。
②もしくは③の方がほとんどですが、実はこの違和感が何なのか、
どの部分が分からないかを整理することで、劇的に建築計画が良くなることがあります。

リモートだとなかなか、②や③の方の様子に尋ねることや、
気軽に話をすることが難しいなというのが今の悩みです。

【建築主の要望】×【設計者側の提案】が建築を良くする指標

設計する側としては、打合せをする際に、
表情を見ながら理解されているのか、納得されているのか、
そういったところを見ながら、理解の中でひっかかっている部分を探し出す努力をします。


顔を突き合わせての打合せでもリモートでも、我々にはわがままを言ってほしいなと思います!

関西の建築主の方の一見無茶な要望も受けながら設計をしてきてだいぶ鍛えられたと思っていますので、
要望に応えられるべく、向き合っていくべくがんばります!

建築は予算を始め制約ばかりの中で計画を詰めていきますが、
要望を一つでも多く満たしていくことは、シンプルながらいいものにつながると思っています。

【建築主の要望】 × 【設計者側の提案】が多ければ多いほど、建築がどんどん良くなると思います。

しっかりと納得・満足いただく建築設計ができるように、
打合せではうまく考えを引き出せるように、
そして建築設計の提案の引き出しをもっと増やしたいなとと思います。