ウッドショックについて
定期的に目を通しているウェブサイトにウッドショックの記事が載っていました。
ウッドショックの根本原因は輸入材に依存し過ぎた家づくりにある | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
木材は近年輸入材に頼りつつ、建設が進んできていた事情などがあります。
特に集成材は、木造でも大きな空間を作るうえで使われることが多いですが、
こちらも輸入材に頼っていたことが分かる記事です。
木造建築は、近年公共建築や大規模の建築でも使われるようになっており、
雑誌でも見かけるいわゆる「流行り」の傾向でもあります。
なぜ木造が最近多くなっているのか
家に近いとか、木のにおいがするとか、落ち着くといったことからも、
木材を使う傾向が増えていますが、
一方で企業などではトータルの支出を抑えるといった側面があることにも思います。
一つは、建物を軽量化することで地盤の悪い場所では杭を止めるなど、見えないコストを落とすこと。
躯体費は木造<鉄骨造<RC造と言ったことが一般的には言われます。
もう一つは、減価償却が木造だと22年という点です。(ちなみにRC造だと49年かかります。)
一般的に減価償却金額が大きく期間が短いと、節税に有利です。
今後の影響はどうなるか(私見です)
ウッドショックといった状況ではありますが、省エネ・低炭素化・SDGsなど、
やはり木造化にすすむ流れはしばらく止まらない気がします。
ただし、流行りだからとかそういった視点でなく、
木造のメリットを十分に理解して、木造だからこそできるような空間の提案をしたいですね。
その中で社会情勢なども見据えて、国産のスギやヒノキなどを適切に使いながら、
工事が材料が入らずにストップ・・・などないように設計をしていく必要があります。
地元産材の流通経路など、しっかり調べておきたいと思います。
しばらくは、2011年ごろから建設費が高騰したことと同じように、
建設コストの変動がありそうですので、注視しながら見ていく必要があります。