トイレの改修について
長崎新聞の記事に、【健康と心を守る空間へ】というタイトルで特集がありました。
15年ほど前、トイレは5K(汚い・くさい・暗い・怖い・壊れている)といった言葉で一般の人はイメージを持っていると、
大学の授業で習った記憶があります。
新聞では、3K(汚い・くさい・暗い)となっていましたので、
幾分マシにはなっている印象ですが、やはりいいイメージはないものかもしれません。
今回、トイレの改修の図面を書いています。
和便器を洋便器に変更
昔の建物では、基本的に洋便器はなかったと思います。
現在は自宅でも和便器はほとんどないため、
和便器から洋便器に変更する改修を行います。
最近改修する場合、ほとんど実施する内容の改修です。
湿式から乾式に変更
以前は、水を流して掃除をする(湿式)タイプが多かったのですが、
今は水を流さずに汚れてもモップなどで掃除をする(乾式)のタイプがほとんどです。
衛生上もにおいも湿式より乾式の方が有利であるため、
こちらも改修としては多いです。
換気ルートを考える
トイレは当然ながら換気は重要です。
一方で、窓を開けての換気を前提とする場合は、トイレの窓から空気が入って室内に流入してしまうケースがあり、
建物内にトイレのにおいがしてしまうというケースがあります。
風が強い日は、トイレの中から必ず空気を引っ張り出して外に出すよう換気設備を使うのが望ましいです。
トイレの中が負圧になるため、廊下などににおいが漏れ出すこともありません。
悪いイメージをなくしていけるように
公衆トイレの事例では、自然採光・自然通風がしっかりとれるだけでなく、
中庭形式になっていて、植栽が見える空間が演出されていたり、
5K・3Kとは程遠い、いい事例も見られます。
改修の図面を書いているトイレは、外壁沿いに窓がついているため、暗いイメージはありません。
今回の改修はそこまで大層なことをするわけではありませんが、Kが取れるようにしていきたいですね。