木造の筋交いについて

少し気になる記事があったので、リンクを張っておきます。

木造の筋交いの強度が過大に見込まれているのでは?という記事です。

木材や鉄骨など、座屈(端的に言えば変な方向にひん曲がること)をすると、
大きく強度が落ちてしまいます。

そのことも考慮した上で、本来筋交いの強度の値も指定しておく必要があるのですが、
実際の値よりも過剰評価されているということです。

木造の住宅の場合、地震に対して耐えることと、台風などの強度に対しても耐えることなどを、
条件にしながら耐震性を設定していきます。

五島列島のように海からの強烈な台風が来る地域では、
地震による耐震性能よりも、風による耐震性能の方が高い数値が求められることもありますので、
特に考えておく必要があります。

直近で設計した2件は耐力壁なので、記事にもありますように特に大きな影響はありません。
次の住宅はどのように耐震性能を確保するかはこれからですが、
記事にあった内容を頭に入れておいて設計にかかりたいと思います。