将来対応も見越した設備計画

先日複数の家具のレイアウトパターンを想定して考えておくこととして記事を書きました。

電気設備の計画については、レイアウトだけでなく、
使い方そのものに変化があることを見越して計画しておくことが必要と考えています。

例えばLANについては、
「基本的には無線LANで利用をするけれど、テレビ会議は安定した有線でつなぎたい。
 将来的にレイアウトが変更してもあらゆる場所で有線のLANをつなげるようにしておきたい」といった要望もあります。

電話については、
「数年先まで固定電話での契約をしていることから、固定電話ベースでの配線での計画をするように」
と例え言われたとしても、一人一人に携帯を持たせて働いてもらうような変化も出てくるでしょう。

このように、今までと同じような条件で設計をして欲しいと要望を受けることが多いですが、
将来的に使い方が合わなくなってしまったということも想定されます。
そうならないように、多様なパターンで考えて提案すること。
配線の取り出しがどこでもしやすいことと変化に耐えうるように、事前に対応しておくことは大切です。


どんな用途の建物であれ、家具のレイアウトは当然のようにありえます。
公共の施設では災害時の避難所となることもありうるでしょう。

住宅・非住宅ともに、大切なことと考えながら設備設計の指示・調整などを進めています。