住宅の窓・マンションの窓の安全対策で個々ができること
建築設計をするにあたって、手すりの高さの規定があります。
床から1100mm以上というのが、建築基準法上で定められています。
引き違い窓の下端も1100mm以上で住宅などでは設計をしたりします。
ただし、子供部屋を想定してもらうと分かると思いますが、
子ども部屋には机・イスを置いたり、ベッドを置いたりすることがあると思います。
イスの高さが400mmくらいが一般的ですので、イスに立って子どもが転落したなどのニュースも時々あります。
そんな子どもの安全を守るのも我々設計側である程度考えないといけませんので、
当社で設計する場合は2パターンの対応を考えています。
窓の下端の高さを上げておくこと
窓の高さを上げて、いわゆる高窓にすることで安全性を担保します。
ただし、背の低いこどもは暑い日に窓を開閉しにくかったり、外の見える景色が制限出たりなどもあります。
開放制限の装置を入れる
窓によって頭や体が出ないように、窓の開放に制限をかけることもできます。
高い窓で体を乗り出したりすると怖いというところがあれば、後付けでも対応ができます。
(下記の図はLIXILのHP・YKKAPのカタログの図を利用しています)
窓は採光や通風を確保したり、景色を見たりと大事な要素ですが、利用の際の安全面についても考えておかないといけないと考えています。