将来の可変性も見据えて・・・
建物は将来、家具や備品のレイアウトが変わることは当たり前にあります。
そこで、フリーアクセスフロアで配線を自在に振り回せることで、
どんなレイアウトにも対応できる考え方もあります。
ただ、果たしてそれが正しい設計なのでしょうか・・・?
フリーアクセスフロアは、12,000~13,000/㎡かかり30㎡程度の範囲でも、
40万近くの費用が上乗せになります。
一方で小さな部屋は、ある程度レイアウトが変わったとしても、
パターンがそこまで増えることはありません。
あらかじめ、複数のレイアウトパターンを想定しておき、
そこに必要なコンセント・LAN・電話の配線だけ仕込んでおけば、
フリーアクセスフロアほど大きなコストアップにもなることなく、
対応ができることもあります。
例えば、赤丸で囲んだ部屋・青丸で囲んだ部屋を会議室から事務室に変える場合があります。
二つの部屋で、面積が80㎡近くなりますので、この2つの部屋だけで100万円近くかかるわけです。
そこを、あらかじめ変更したレイアウトも対応しておけば、可変性も備えた計画になります。
配線代は正直知れていて、せいぜい数万あれば事足りると思います。
今回、BIMで1データで、2つのレイアウトを管理しながら進めています。
将来も見越して計画すること、とても大切なことだと思っています。