フェーズフリーで考えること
設計の中で意識することがあります。
公共の施設ではよくある話ですが、災害時にどのように機能が転換すべきなのかということは課題でよくあります。
ただし、日常では約にたたないけれど、災害時のみ使うというものであると、
本当に災害が起きたときには使い方が分からないとか、
設備の耐用年数が過ぎて使えないとか課題があります。
何よりコストパフォーマンスが悪いです。
そこで昭和設計の人に教えてもらった、フェーズフリーの考え方。
災害の時に備えるというよりも、
【いつも利用しているものやサービスを、もしものときに役立てるという考え方
・日常時と非常時という時間的なフェーズをフリーにする
・いつもの生活で便利、もしもの時には役に立つ】 PHASE FREE HPより抜粋
HP上では、どちらかというと建築的な話よりも、
手持ちのアイテム・アクセサリーなどが主ですが、
建築に置き換えて考えることも大切な気がします。
設計上でも、日常でも、災害時でも便利に使えるものをうまく掛け合わせて、
より価値が高められるものを考えたいですね。
例えば住宅トイレの話。
「水道は使える状況なのに、排水の弁が電気で制御されているため停電時は使えない・・・
昔のタンク式だと手洗いも兼ねられるし問題なく使えるけれど・・・」
災害時のことも考えておけば、もしものときに気にせず使えると思います。
そういったことは視野に入れて、常に設計をしていきたいと思いました。