設計のスケジュール

今日は、新規のプロジェクトのスケジュールを作成しました。

スケジュールを作成することは、とても大事だと考えています。

建築設計をすることは設計者の提案だけでは進みません

建築設計は、様々な調整をしながら丁寧にしながら、
より満足度、納得度の高い、よりよい空間づくりを模索していきます。

当然ながら、意匠設計・構造設計・設備設計でも、ベストな提案は何なのかお互いに出し合って詰めていきます。

更に大切なことは、クライアント(発注者)との合意形成です。
空間のイメージや、使いやすいように計画することは、当然我々建築家の仕事になります。

しかしながら、その内容で設計を進めてよいかどうか決定いただくことなど、
クライアントの方にしていただく必要があります。

下はスケジュールの例です。
設計担当のスケジュールと、【クライアントに決めてもらう項目・タイミング】が同時に分かるものを常に作成しています。

クライアントに決めてもらわないといけないこと

■平面計画がある程度決まった段階では、
 どのように建物を使いこなせるかクライアントが使い方をイメージできておく必要があります。
 (例えば、多用途に使いたい場合、どういった使い方をしたいのか条件を出してもらうなど)

■コンセントの位置を決めるにあたっても、建物の中で、
 どういった家電を使うのか教えていただくだけではなく、
 設計者が提案したレイアウトでいいのかどうかなど、決めていただく必要があります。

■家具の設計をするにあたっては、どういったものを置きたいのか、
 また将来的にどのくらいのものが増えそうなのか、見込みを伝えてもらって、
 納まるような家具を設計していきます。

■外構については、駐車場・駐輪場など必要台数の希望を伝えてもらったり、
 屋外に必要な掲示板などの情報を整理して伝えていただくなどもそうです。

他にもいろいろありますが、【いつまでに何を決めるのか】が、
関係者で共有しながら、設計を進めていければなと思います。

とはいえ・・・

クライアントの方も、決断するにあたって迷われることや、
考え方が変わることなども、今までの経験の中で十分承知しています。

再検討で設計の作業が増えても、スケジュール的には何とかできるように、
ある程度余裕を持った上で組むようにしていますので、
依頼をされる方は、気になさらず要望をバンバン仰ってもらえればと思います。