普段使いのものを災害時に役立てる【フェーズフリー】

フェーズフリーの考え方が、今後の防災においてのキーワードになると考えています。

【防災のために備える】という観点から【日常に使えるものが防災対策になる】ということです。



家庭の中で考えてもいくつかあります。

■日常使う水を多めにストックしておく(日常的に飲みながら新しいものを追加していく)
■カセットコンロを使ってたこ焼きをする(ガスボンベを日常的に使う環境を敢えて作る)
■日常的な趣味としてキャンプをする(外で調理できるものをそろえておけばインフラの遮断に対応)
■カップラーメンやインスタントカレーを常備しておく(災害時の非常食として急に買い込まないようにしておく)

こういった考え方はフェーズフリーの一例です。

これから計画する建物であれば、フェーズフリーの考え方も含めて整備が可能ですが、
既に利用している建物の場合は、備品等で考えていくことは家庭でもできることです。

住宅の計画に置き換えると

日常生活において、今では電気が欠かせません。
その電気が遮断したことを想定して、備えておくことなどが一つの例です。

これから暑くなる夏を想定してみましょう。

■エアコンが使えない    ⇒ 日常生活する部屋は2方向に窓を取る
                (1方向だけの窓では、なかなか風が抜けません)
                部屋の窓の取り方と風の流れに記載しています。

■明かりとりの窓を各部屋に ⇒ 日中は窓から採光が取れるように
                (カーテンがなくても採光が取れる高窓などがあればなおいいです)

■日射抑制のガラスに    ⇒ ガラス面の日射熱を抑える
                (Low-e複層ガラスを採用、紫外線をカットするフィルムを張る)

あくまで一例で、様々な対策が考えられますね。

これから建築や住宅を建てられる方。
そういった防災の考え方がどうなっているかなどは、相談している建築家・建築士に問いかけると、
何かしら考えてくれるのではないでしょうか。

私なら、必死になって考えていきたいと思いますので!