積算業務の確認作業

積算とは、適切な工事価格を算出するために、
設計図面から数量を算出し、見積もりを取るなどして単価を積み上げて行うものです。

つまり、数量の拾い出しが大きく間違っている場合、
また単価があまりに高すぎたり安すぎたりする場合には、
必ずチェックして修正をかけないと実際と乖離した価格になってしまいます。

そこで、設計をする側のスタンスとして、
モノの価格をある程度頭に入れておく必要があります。
例えば、床材が5,000円/㎡程度で済む仕上が、
15,000円/㎡で見込まれているなどの場合は明らかにおかしいです。

実際に工事現場では、施工者は安くて信頼できる業者を必死に探します。
我々設計者も、そういうことを考えないといけないと思います。
ですので、積算の内訳が一しきり上がってきた今、これからやるべきこととしては下記です。

 ■大きく数量がおかしい部分がないか確認
 ■単価が高い場合は見積もり業者を探して再徴収・もしくは仕様の見直し
 ■再徴収した後、内訳に再度反映

手間がかかりますが、大切な作業といつも思って取り組んでいます。

民間での見積もりの場合も、こういった単価を知っておくことは大切です。
あきらかに吹っ掛けてきている(めったにないことですが・・・)場合なども、
設計者として査定ができ、クライアントにも絶対にメリットがありますので。