感染症対策を行いながらの避難所の提案

コロナ×避難所 をなぜ考えたのか

長崎では、夏場に強い台風が毎年のようにやってきます。

夏ごろには避難所どうする??と言った議論になるだろうと思いました。
実際には、洪水などのリスクを考えると、避難をせざるを得ない方もいらっしゃいます。

何か地域のためにできることはないかと、昨年6月ごろから考えてたものです。

コロナ対策ではなく施設の快適性につなげる(できるだけコストをかけず)

大事だと考えた着眼点は3つです。

 ❶避難所の事前整備を行うこと
 ❷整備コストを抑制すること(仮設で対応できるものは、備品等で備える)
 ❸日常利用の機能を向上させること

こちらが、課題・コンセプトシートです。

避難所の整備を考える前に、大阪大学出版会が出している、
【阪神・淡路大震災における避難所の研究】を読み込みました。

 (ご紹介いただいた、執筆に関われてていた 大阪工業大学 吉村教授ありがとうございました。)


今でも言われている、避難所でのプライバシーの問題やトイレの問題など、
長期にわたる阪神地区での避難所の課題は、今でも解決が進んでいないように感じました。

一方で、体育館などは避難所を整備するわけではないので、
予め備えるものと、そうでないもの(災害が起きてもすぐに供給できるもの)を分けて考えるのが重要と思い提案しました。

避難所になりうる体育館を見て具体的な自分なりの整備方法を考える

実際に、体育館を見に行って、自分ならどう転用するのがいいのか考えてみました。

大人数で避難する場所と、生活に必要な機能をどう考えるべきなのか。
感染が疑われる人を分ける場所をどう考えるのか、
また隔離室を設けたとしても、適切に運用するためにどう考えればよいのかなどを検討したものです。



リンク先が、提案した内容(一部抜粋)です。
 ※実際に病院などで行われる感染症対策は、建物内の陽圧・陰圧のコントロールが非常に難しいものです。
  あくまで、既存の建物を避難所として整備するには?という視点で、考えているものですので、
  建物ごとにすべきこと、できることが変わってきますので、あらかじめご了承ください。


気になる点や、おかしな点などあれば、問い合わせページよりご連絡ください。

長期的な目線で考える

昨年・去年から、リモートワークも増えるなど、働く環境が劇的に変わっていると思います。

一方で、建物に求められる機能が、コロナの影響を受けガラりと変える必要が出てくるかと言われると、
改修はお金もかかることで簡単にいくものではありません。

少しの整備でよくなるもの、コロナでなくても建物に+αとして寄与する機能について、
どのように提案できるのかしっかりと考えたいです。